お金は人を不幸から救うが幸福にすることはできない
- お金が人を幸福にしない理由:心理学実験から | WIRED VISION
リエージュ大学のチームは、お金は人が最高に贅沢な喜びを味わうことを可能にする(贅沢なホテルに泊まり、高級な寿司を食べ、素晴らしいガジェットを買える)が、それゆえに、日常のありふれた喜び(天気の良さや冷えたビール、チョコレートなど)を味わう能力を低下させると考えている。そして、われわれが遭遇する喜びのほとんどはありふれたものであるため、贅沢をする能力を得ることは、喜びを味わう能力にとっては、かえって逆効果になるのだという。
前提条件が間違ってるような気がするんだよね。
お金は人を幸福にするんじゃなくて、不幸から人を遠ざける機能があるんじゃないかと。
お金が無いと、食料や住まいや衣服を望むように得られない。十分な医療を受けられなかったり、教育や娯楽など行動が制限される。
これらはお金があれば解決することで、お金の機能は不幸を遠ざけるだけのものってことなんだ。
不幸だと幸せを感じられないから、不幸がなくなることを幸せと勘違いしてるだけなんじゃないかな。
組織における上司論の一例
いたよね。こういう上司。
- 必ず失敗する「動機づけ」の方法 - 斎藤昌義(さいとう まさのり) - ZDNet Japan
部下がこのような状況であるにもかかわらず、成功者たる優秀なマネジャーの中には、仕事の手順やその意味を伝えることをせず、「俺はなあ・・・」と自慢話を披露し、ただただ本人の自助努力を求める。
つまり、自分の成功体験を分析的に、手順として、わかりやすく部下に伝える術を持たないのである。そのため、勢い、精神論や根性論で、部下を威圧し、本人の努力不足を指摘する。しかし、それは、自分の成功方法を分析し、わかりやすく伝えることを怠っているマネージャー自身の努力不足ではないか。
ダメな例を知って、自分がそうならないように努めよう。
自分のやるべきことを自覚し、「なんとなく」では、「なぜならば」を理解した上での行動は、本人の意欲を高めることになる。目的意識とは、こういうことを言うのだろう。
プロセスを知識として理解した行動は、実践を通して、習慣となり意識せずとも行動できるようになる。改めて明示されたプロセスを振り返った時、かつて自分ができていなかったことが、自然とできるようになっている自分に気付くだろう。ここに成長の喜びがある。
「自発、成長、目的」という内的動機づけは、仕事をプロセスとして分析的にとらえ、それを共有できることが、基本である。
さて、もうひとつ欠かすことができないのは、このような行動を促す、組織としての仕組みであり、マネージメントのスタイルである。こちらについては、次回のブログで詳しく説明しよう。
組織論としてとてもいい話だ。次回に期待。
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