爆竹の導火線は短そうです
かんぽの宿が格安で売買されそうだった話は、とりあえず頓挫した。と、新聞各社は報道するが、西川社長はまだ諦めてはいないようです。
- 日本郵政株式会社の社長定例会見(2009)‐日本郵政
【社長】
白紙撤回ということではございません。基本方針は変わらないのかという点も少し違います。原点に立ち返って、この案も含めてですね、検討をしてもらうと。これだけを検討してもらうということではなくて、かんぽの宿等の譲渡のあり方、あるいはその他不動産の譲渡のあり方ということについて、公認会計士、それから不動産鑑定士、弁護士、それから企業価値評価の専門家等の先生方にお願いして検討委員会を立ち上げ、検討していただこうと、こういうことであります。
そんな記者会見での諦めの悪い話では、売却予定の物件は減価償却した結果、帳簿価格が129億円となっているそうです。そんでもって件の産経の爆竹氏のお話だと年間50億の赤字になってたわけで、そんでもって某所の話ではキャッシュフローでは黒字だそうなので、50億の赤字ってことは減価償却費が50億円位はあるって事になるわけです。
上の129億は平成19年9月時点なので、1年間分50億円以上償却済み。てことは、現在の簿価は79億円以下。いくらなんでも、ありえません。このペースでいくと再来年には簿価はマイナス。いや、そのまえに減価償却済みってことになりますが、どう考えても各施設は今後十年以上は使える施設ばかりです。
ちなみに土地は会計上、時間がたっても価値が消えたりしませんから、減価償却できません。それだけでも129億というのはおかしな話ですが、地上の物件だけ減価償却したとしても、平成19年9月時点で129億って最近作られたかんぽの宿やラフレさいたまはどんだけ短期間で減価償却するよう設定してるんだって話になるわけですよ。
この簿価設定や減価償却の話はどうにも香ばしい気配がしてきます。
そんでもってさらに香ばしい話。
- 切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man's Blog: 竹中平蔵教授とその一派は一度慶應義塾大学から離れてもらったほうがいいんじゃないかな
では、竹中氏が「個人で」裏金を貰い、私腹を肥やすようなマネをしていたかというと、そんなことはしておらんだろうと思う。だけれども、政界やメディアでの影響力を残したい竹中氏が、直接の資金ではなく肩書きとしての「慶応義塾学教授」を維持するために、この手の仲間内企業などから研究費名目でスポンサーとして資金を入れてもらっていたとしたらどうなるだろう。
いやー、会計の話とか、お偉い人の考える事なんてのは、まったくよくわからないことばかりですね。
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