さくっと世界一周計画: ライフネット生命が別に安くないし、役にも立たない件について
願わくば、目先の掛金の安さで保険を決めるのではなく、自分のお金を無駄にしない保険の入り方をして欲しいものです。
良コンテンツなんでメモ。
本来、こういった生命保険の知識は義務教育で教えてもいいくらいではないかと思うのですよ。
生命保険ネタはマスコミは扱わないんだよね。民放とか新聞とかは、無駄な保険に入りまくってもらって儲けたいスポンサーの保険会社さまの営業妨害となるからとか、そこからお金もらって広告作ってる広告代理店がいい顔しないからできないんだろうけどね。
でも、NHKなんかその辺どうでもいいはずなんで、保険の商品比較なんかで「オトクネタ」やれば視聴率も稼げそうなもんだけど。この保険よりもっといい保険あるよ、とか、上手な保険の入り方とか、ダメですか。
まあ、NHKには何かを期待するだけ無駄なんでけどね。
血液サラサラ:ブレスレット販売の元社長らに実刑判決 - 毎日jp(毎日新聞)
「身に着けると血液がサラサラになる」などと効能がないブレスレットを販売したとして、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた
こういうの無くなんないね。
温泉のメタケイ酸で美肌効果とか、ああいうのも取り締まってくんないかな。
メタケイ酸ってそんなに良いもんじゃないよ
法的にどうなのか
「メタケイ酸には美肌効果があります」なんて謳っちゃってたりするのをよく見かけるけど、これは明らかに薬事法違反です。
温泉法で認められてるとか勘違いしてる人もいるようですが、温泉法は適応症を明示するのはできるけど、効能とか効果は謳えません。さらにいうと温泉法でもメタケイ酸の適応症は特に指定されていません。
人体影響はどうか
じゃあ、メタケイ酸の人体に対する影響ってどんな感じかというと、日本化学物質安全・情報センターの可溶性ケイ酸塩(PDF)にはこうあります。
ヒトの健康:可溶性ケイ酸塩はヒトの健康に対する有害性を示唆する特性( 刺激性/ 腐食性) を有する。
ケイ酸塩の主な有害性はアルカリ性であること
なので、そういった温泉に入るとお肌がスベスベするとか言っちゃっても美肌効果なんかじゃなく、アルカリで肌が溶けてるだけです。アルカリ性であれば別にメタケイ酸なんか入って無くても変わりません。石鹸でも同じ効果が得られます。
メタケイ酸がなぜ含まれるのか
メタケイ酸は、地下水がアルカリ性ならまず含まれています。岩の主成分であるケイ素はアルカリ性の水にわずかにですが溶け込むので、ちょっと停滞した地下水であれば、メタケイ酸が含まれていることになります。といっても、せいぜい数十~百数十 mg/kg程度の微量な成分で、特に人体影響なんかありません。
また、メタケイ酸によってアルカリ性になっているのではなく、アルカリ性なのでメタケイ酸が含まれているといった感じなので、そんなに有難がるほどのものじゃありません。
じゃあなんで、温泉法で温泉と判定される成分とされているかというと、日本で温泉法を作る時に、ドイツの温泉の考え方を参考にしたことから来ています。
ヨーロッパは石灰岩が多い地帯で、ケイ素を含んだ地質ではないため、メタケイ酸がそれなりにあるというのは珍しいことなんです。そこで、メタケイ酸を含んでいる水は特別であるということで、温泉として扱うことになったわけです。
ところが、日本はケイ素を主成分としている溶岩が固まってできた地質が多く、メタケイ酸が含まれている地下水は全然珍しいものではなかったのですが、舶来信仰により、ドイツで良いとされているものであるならば、良いものなのだろうと言う事で、そのまま温泉成分として扱うことになった。というわけなんですね。
結論
- 美肌効果を謳うと違法
- アルカリで肌が溶けてるだけ
- メタケイ酸は珍しくない
まあ、それをいったら、温泉の価値ってそもそも……って話もあるんですけどね。
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